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複数借入がある人必見!借金を効率的に返す方法とは?

 2017/08/04 債務整理
この記事は約 15 分で読めます。 1,949 Views

複数の消費者金融や銀行カードローンから借入をしていて何とか借金を減らしたいと考えている方向けに効率的に返済する方法の記事を書いています。よろしければ最後までお付き合いください。

 

まずはいくら借金があるのか把握しよう!


ウチはリボ払いだから毎月一定額を返済していけばよいと、よく借金の総額を調べもしないまま何となく返済していませんか?借金を効果的に減らしたいと考えているのなら、まずは借金の額を把握するところから始めてみましょう。

借金の総額はご利用明細書の「返済後残高」をみれば確認できます。複数借入がある場合は各社すべて調べて借金の総額を把握することが大切です。

 

明細を紛失してしまった場合など借入先がわかっている場合は、借入先に問い合わせすれば教えてくれます。借金の総額が分かったら借金名、金融機関、借金額、金利、毎月の返済額などを一覧にしてまとめておくことをおススメします。

例えばこんな感じです。

表にすると借金返済のための具体的な目標が分かり、改善点を見つけることができるからです。ぜひ作ってみましょう!

 

複数借入の借金は金利が怖い!

複数借金がある人は金利のことを考えたことはあるのでしょうか?

リボ払いは借金地獄への序章!?

複数借入の借金があるとキャッシングカードやクレジットカードが3~4枚は持っていると思います。カード会社のオススメと月々の返済額が小さくなるリボ払いを選んで返済している人も多いでしょう。

リボ払いは毎月の支払額をできるだけ少なくて済むというメリットがありますが、逆に言うといくら買い物やキャッシングをしても毎月の支払いがそれほど増えないという怖さも持っています。

 

そして本当に怖いのはリボ払いの枠がいっぱいになってしまったときです。

 

なぜならばリボ払いの枠がいっぱいになるまで借金をしてしまうと毎月の返済に占める金利の支払いが増えて元金がなかなか減らないからなのです。使う方は月々いくら払うかに意識がいってしまい、いくら借金したかという意識があまり働きません。

知らず知らずのうちに借金総額が膨らんでいき、それに伴って返済期間も長くなるのでそのぶん、利息の支払いが大きくなるのは当然なのです。

 

その結果、いつまでたっても借金の返済が終わらない借金地獄へ陥ってしまう可能性が高くなるのです。

 

こんなに支払っている利息

ではあなたは貸金業者にいくら利息を払っているのか知っていますか?それでは計算してみましょう。利息の計算方法(1カ月)は次の計算で分かります。

債務残高(円)× 金利(%)÷ 365日 × 30日 = 1カ月の利息額(円)

例えば消費者金融から50万円を年利18%で借りた場合で計算してみましょう。

 

500,000円×0.18×30日/365日=7,397円

 

7,397円が1カ月(30日)間の利息です。

仮に毎月2万円ずつ返済していた場合、1カ月の利息が7,397円なので、返済の内訳は(元金12,603円+利息7,397円)です。そうすると翌月の返済は487,397円に減った元金に対して利息が付きますので、計算は次の通りです。

 

487,397円×0.18×30日/365日=7,210円

 

1カ月目よりも利息の支払いが少し減りましたね。ではこのまま毎月2万円ずつ返済していくと合計の利息はいくらになるでしょう?返済まで32カ月かかり、借りた元金50万円に対して支払った利息の総額は131,374円です。

月々一定額の返済なのであまり気が付きませんが、銀行預金の金利が0.001%のことを考えると桁違いの金額になりますね。複数借入がある場合、当然利息の支払いも増えるので、対策する必要があるでしょう。

 

複数借入の借金がある場合の賢い返済方法

それでは複数の借入れがある場合の返済方法を紹介します。

利息が高い借金から返済する

利息の高い借金から返済していく方法のメリットは将来にわたって払う利息を大幅にカットできる点です。

たとえばこのパターン

この残高での1カ月の利息を比べてみます。

1.銀行カードローン
1,000,000× 10%÷12(カ月)=8,333円

2.大手消費者金融
300,000×18%÷12(カ月)=4,500円

3.クレジットカード
100,000×1%÷12(カ月)=1,500円

このケースでは銀行カードローンの利息が1番多いので、理想は銀行カードローンを早く返済することが利息の支払いを最小限にできます。

ただし、このケースでは銀行カードローンの借入額がいちばん大きいのでわかっていても現実的に利息の高い借金を返すのは難しいです。

その場合は次で紹介する「借入先を減らす」方法も検討してみるとよいと思います。いろいろな借金のケースがあると思いますので、まずはあなたのケースに当てはめて1カ月に支払う利息を計算してみましょう。

 

借入額が少ない借金から返す

複数借入がある場合、借入先を減らすことが負担の軽減につながります。ではどんな方法で借入先を減らせばよいのでしょう?

この場合は借金の残高が1番少ないクレジットカードを完済する方法を選びましょう。1社支払いがなくなるだけでもだいぶ楽になると思います。

返せるならとっくに返してるよと思うかもしれませんが、毎月ギリギリの生活だよと言っている家庭でもムダ遣いしている人は少なくありません。

生活を見直し、ムダ遣いを減らして借金を返済するという気持ちがあれば案外返せるものです。完済したカードローンは解約して借金と決別するのがよいと思います。

 

返済期日お知らせメールを活用する

ついつい返済日を忘れて、借入先から電話が来て気付くという場合は済期日お知らせメールを活用しましょう。何度も返済が遅れてしまうと、個人信用情報機関に「支払遅延」が記録されあなたの信用情報にキズが付く恐れがあります。

また、それだけでなく返済が1日でも遅れると遅延損害金(遅延利息)が掛かりますので余計な利息を支払うハメになります。特に給料日の関係で期日ギリギリに返済している人は延滞に注意しましょう。

 

消費者金融系の貸金業者では申込みを行えば「返済期日お知らせメール」昨日は使えますが、銀行カードローン系では対応していない所も多いので、利用したい場合は借入先に確認してみるのがいいでしょう。

個人信用情報機関とは?
お金の貸し借りや金融事故、個人情報のデータを管理・提供している機関のことです。主にキャッシングやクレジットカード、ローンなどの借入契約時に利用されます。

 

主な個人信用情報機関は次の通りです。

1.(株)日本信用情報機構
2.全国銀行個人信用情報センター
3.CIC (株)シー・アイ・シー

 

口座振替の活用する

毎月確実に返済できる方法が、口座振替(自動引落し)です。口座振替(自動引き落し)は銀行やコンビニエンスストアに入金に行く手間や振込手数料を省けるので便利です。

また口座振替は毎月決まった日に引き落としされるので、家計の管理がしやすいです。決済日を設定できる貸金業者もあるので、給料日が過ぎたあたりで設定しておけばうっかり返済を忘れる事がありません。

 

借金をまとめる(一本化)

複数借金がある場合、困るのは毎月の返済です。それぞれの借入先で返済期日が異なるため、やりくりが難しくなります。借金をまとめるという方法も非常に有効です。

最大のメリットは今まで3社あれば3社に返済していた借金をひとつにまとめることにより、1社への支払いで済むという事です。借金をまとめることができれば精神的にも月々の金銭のやりくりでも本当に楽です。

 

消費者金融で限度額いっぱいまで借りてしまっていても、おまとめローンや借り換えローンを利用することで、借金を一本化できる可能性があります。

では次の項で借金をまとめる方法について紹介していきます。

 

複数借入の借金は一本化して返済しよう!

おまとめローンとは?

おまとめローンとは、複数の借入先からの借金を完済するため、借り換えによって一本化する方法です。複数借入をしていると、それぞれ返済期日の異なる借入先に返済しないといけません。

1カ月の給料の中でのやりくりは金銭面だけでなく精神的にも影響が出てストレスの原因にもなります。

 

おまとめローンは複数借入の借金を一括返済できるだけの融資を受けて、1社だけにまとめるサービスです。このサービスを利用することで借金は1社のみとなり、おまとめローンで融資を受けた借入先だけに返済をしていくだけです。

借金をまとめても元金は減りませんが、場合によっては融資額が大きくなると金利も低くなるので、支払総額が少なくなる可能性もあります。返済日も月にいちどになり、月々の返済額も少なくなるおまとめローンはすこぶる便利です。

 

おまとめローンのメリット

  • 毎月の返済額を減らせる
  • 毎月の返済日もひとつに統一できる
  • 返済計画が立てやすくなる
  • 総量規制の対象外
  • 金利が低くおさえられる
  • 返済総額もおさえられる
  • 精神的な負担を減らせる
  • 個人信用情報に傷がつかない

おまとめローンの最大のメリットは、借金をひとつにまとめることで、返済額を減らせるのが1番のメリットです。借入先がひとつになれば、毎月の返済も1度になるので返済計画も立てやすくなります。

銀行のおまとめローンを利用すれば「総量規制」の対象外のため、年収によって借入額がしばられることはありません。もちろん審査が必要ですが、おまとめローンを利用することができたなら、精神的な負担が小さくなるのは間違いありません。

 

またケースにもよりますが、まとめることにより借入金額が大きくなるので、金利の引き下げ効果も期待できます。借金をひとつにまとめても返済額そのものが少なくなる訳ではありませんが、金利が低くなれば余計な利息を支払う必要もなって、返済総額を少なくできます。

総量規制とは?
総量規制とは個人の借入総額が、原則年収の3分の1までに制限されるしくみをいいます。引用:http://www.0570-051-051.jp/contents/user/1-1.html

 

おまとめローンのデメリット

  • 審査が通りにくい
  • 返済額が増えることも
  • 借金が無くなるわけではない
  • 追加借り入れができなくなる
  • 再び多重債務に陥る危険性

おまとめローンの最大のデメリットとすればズバリ、「審査が通りにくい」に尽きるでしょう。おまとめローンを利用できれば、月々の返済が減ったり金利が低くなったりメリットも多いですが、そもそも審査に通らないことには話になりません。

しかもおまとめローンの利用者はほとんどが「多重債務者」です。

多重債務者というのはかなりの割合で債務整理予備軍も混ざっており、貸す側からすれば、貸したらお金を回収できなくなる可能性があるという「ハイリスクな利用者」なのです。

 

特に借入れ件数が多かったり、遅延や滞納があった場合は要注意です。そのため審査は複雑化して貸す側の審査基準も厳しくなり、審査が通りにくい状況です。

また、返済総額が増えることもあります。注意してほしいのは、おまとめローンを利用するということは毎月の返済額を少なくするというメリットがある反面、「返済期間も長くなる」ということです。

 

返済期間が長くなれば当然支払う利息も多くなり、おまとめローンの契約内容にもよりますが、返済総額が増えることもあります。契約前に現在の借入れ状況とおまとめローンを利用した場合の金利計算を一度シミュレーションして検討してみましょう。

 

おまとめローンに向いている人、向いていない人

おまとめローンに向いている人と向いていない人の傾向をまとめてみました。あなたがどちらなのか判断基準の参考にしてください。

おまとめローンに向いている人

まず、おまとめローンに向いているのは、現在でも返済はどうにかできている方です。複数の金融会社から借入れをして、生活が苦しい中でも返済を延滞せずに日常生活を送っている方にはおまとめローンは向いています。

利用できれば月々の返済額が減り、日常生活がずっと楽になるでしょう。

 

返済の遅延もなければ審査に通過する可能性も十分あるので、ぜひおまとめローンを利用してみましょう。また、消費者金融や信販系から法定の上限金利18%近くで複数の借入を行っている方もおまとめローンを利用すべきです。

借入総額が100万円をこえると法律で上限金利が年利18%と定められています。そのため複数の借金をまとめると100万円をこえるのであれば金利差により返済総額が減らせる可能性が高いのです。

 

銀行カードローンによってはもっと低い金利を設定しているところもありますので、チェックしてみるとよいでしょう。

「利息制限法」とは?
貸主による違法な金利から消費者を保護するために、借入額により金利の上限を制限する法律です。元金が10万円未満の場合、金利は年20%、10~100万円未満では年18%、100万円以上は年15%までと借入額により3段階に上限金利が決められています。

この金利をこえた利率で貸し付けを行った場合、法律の上で無効です。上限金利をこえる貸し付けを行った場合、過剰な金利によって発生した利息は無効とされます。

つまり、支払う必要がないということです。

 

おまとめローンに向いていない人

借入れと返済を繰り返し、借金に慣れてしまった人はおまとめローンに向いていません。おまとめローンは複数の借金を一本化するので、いったん借りてしまうと途中で追加融資は受けられなくなります。

借りて返済するのに慣れてしまった人は、たとえおまとめローンを組めて返済額が楽になっても、お金が足りなくなるとまた借金をして借財を増やしてしまう傾向があります。

 

おまとめローンは新たな借金をせずに最後まで返済しきらなければいけません。借金を必ず返すという強い気持ちがないと失敗してしまい、けっきょく債務整理や自己破産する例が少なくありません。

また、借入件数が多い場合もおまとめローンに向いていないというより、審査が通らないでしょう。おまとめローンは借入金額がそれなりの高額になることが多いため、その分通常のローンよりも厳しく審査がされる傾向にあります。

おおよそ5件以上の借入れがあると返済に難があるとみなされて、審査が通りにくいとされています。

 

借金が減らない最大の理由とは?


借金が減らない大きな理由として金利が高いので元金がなかなか減らないということがあげられますが、実はそれよりも大きな理由があります。それは返済の途中でお金が必要になり、また借りてしまうというケースです。

もちろん生活をしていれば冠婚葬祭や子供の養育費、家電製品の故障など急な出費が必要になることも多々あります。

 

手元に現金がなければカードやリボ払いで払うしかありません。つい借入枠に余裕ができるとまた借りてしまうことを繰り返すと借金体質から抜けられなくなります。

カードが手元にあってそれを使わないというのはかなり困難なことかもしれませんが、苦しくてももう借金はしないという強い自制心が必要です。

 

こんな人は債務整理すべき!

おまとめローンで月々の返済額が減ると「借金が少なくなった」という錯覚を起こす人がいます。月々の使えるお金が増えたことで、つい浪費をしたりぜいたくをするようになり、またお金が足りなくなります。

そんな時に1度完済した貸金業者から再融資の勧誘が届くこともあります。そういった誘惑に負けてまた借金をするようになると再び多重債務に陥る危険性があります。

 

あなたがすでに他の借金に手を付けてしまっていて、現時点で返済が破綻してしまっているなら債務整理した方がいいでしょう。債務整理とは「法的に借金を減らす手続き」のことです。

債務整理の方法には「任意整理」「個人再生」「自己破産」などがあり、例えば任意整理の手続きをすれば金利の支払いがゼロになります。また、自己破産の手続きをすればすべての借金の支払義務が免除されます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

複数の金融機関から借入れがあって何とか借金を減らしたいと考えているあなたへ、まずは借金の総額を把握、そして負担を少なくする返済方法を紹介しました。そしておまとめローンも複数借入を解消する有効な手段です。

たくさんの金融機関がおまとめローンを扱っていて、どこのおまとめローンがいいのか迷っている、または審査に通る金融機関を探している場合は、無料で探せるツールがあるのでこちらの記事を参考にしてみてください。

迷っているあなたにピッタリの金融機関がカンタンに1分で見つかります。

また、債務整理について調べたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

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鎌田 聡

鎌田 聡

お金の情報を発信する魅力にとりつかれ、フリーの金融ライターに。資産運用、株式、クレジットカード、消費者金融、債務整理分野を中心に、お金に関する悩みを解消する記事を書いています。モットーは情報の多さとわかりやすさを追求した記事執筆に取り組んでいます。

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